

96年の作品です。ギターのWürzelが脱退して三人組に戻りました。Lemmy、Phil "Wizzö" Campbell、Mikkey Deeの三人だけで創り上げたサウンドは極力オーバーダビングを少なめにしたソリッドなものですが、ギターをステレオに振り分けたりして重厚さは演出されています。いつもの疾走感も失われておらず、メンバーが減った事を意識させないような努力が伺えます。
1. Civil War
2. Crazy Like a Fox
3. I Don't Believe a Word
4. Eat the Sun
5. Overnight Sensation
6. Love Can't Buy You Money
7. Broken
8. Them Not Me
9. Murder Show
10. Shake the World
11. Listen to Your Heart
流石にギターが二人いた時は安定感がありましたが、Phil "Wizzö" Campbell一人だけでも充分にサウンドメイキングされています。ライブを意識してか、ギターのダビングは少なめで、ギター一本だけでも成り立つようなアレンジになっています。元々が三人組なので、モーターヘッドらしくなったと思います。これまでが豪華過ぎた演奏になっていました。一人減った事はマイナスになっていません。
ただし、ヘヴィメタ系よりハードロック系になっているのは、Würzelの方がヘヴィメタ系のギタリストだったようです。三人になった事を強調するようにジャケットには三人の写真が映し出されています。いつものWar Pigは裏ジャケットにいます。テッドニュージェントやZZTOPのようなアメリカンハードロック、こっちの方がモーターヘッドらしいと私は思います。
Civil War