

74年のアルバムです。Charles Stepneyをプロデューサーに迎えて、
ファンク、
ソウルダンスミュージックに完全に移行した作品です。ブラックチャートではNo.1を獲得するなど、ほぼブレイクしているのですが、世界的にはブレイク寸前の作品であります。踊れる
音楽なのですが、ラテンのリズムも混ぜているので、EW&Fの曲はシンプルに聴こえても結構複雑なのが特長です。それがよりドラマティックにコンパクトになるのがこの後ですが、ここではまだ複雑なままです。
1. Mighty Mighty
2. Devotion
3. Fair But So Uncool
4. Feelin' Blue
5. Kalimba Story
6. Drum Song
7. Tee Nine Chee Bit
8. Spasmodic Movements
9. Rabbit Seed
10. Caribou
11. Open Our Eyes
12. Ain't No Harm to Moan [Slave Song]
13. Fair But So Uncool [Walkin' in N'Awlins Mix]
14. Step's Tune
15. Dreams
シンセサイザーを使うようになって宇宙をイメージする事が多くなり、それが今後の題材作りに大きな影響をもたらします。本来はフュージョンバンドへ発展しそうなバンドでしたが、歌に重点をおくようになってポップな
ソウルミュージックを選択するようになりました。それでも演奏テクニックを主張する所がまだあり、そこがまだ一つ皮が剥けていない感じです。でもロックファンからするとそこが面白いので、売れる前の時代の作品の方が私は好きです。
やたら転調する事が多くなっており、それは
ファンク的な解釈の転調であり、意表をつきながらも心地良い感じになっています。そもそも
ファンクでは転調しないのですが、
ファンクを導入したポップス系で転調させて飽きさせない工夫をします。それを
ファンクバンドが取り入れるのですから、このバンドは少し他のバンドとは違っています。頭でっかちな
ファンクバンドと言えるでしょう。そのあまたでっかちな感じが嫌みに感じなくなる次回作から快進撃に入っていきます。
Mighty Mighty