

76年の作品です。前作でブレイクした彼らを更に確固たる人気を決定つけたアルバムであります。Earth Wind & Fireなんてバンド名をタイトルにした曲もあり、この三つのエレメントで創られたピラミッドをステージに登場させて、そのピラミッドからメンバーが出てくると言うパフォーマンスをしていました。これは明らかに宇宙船から出てくるパーラメントのステージパフォーマンスの真似なのですが、こちらの方が知名度が高くなっていましたので、真似していると言う批判は出ていませんでした。
1. Getaway
2. On Your Face
3. Imagination
4. Spirit
5. Saturday Nite
6. Earth, Wind and Fire
7. Departure
8. Biyo
9. Burnin' Bush
10. Saturday Nite
11. Seraphim
12. Imagination [Angels Mix]
13. Departure (The Traveler)
14. African Symphony
ピラミッドのスピリチュアルなテーマを持ったコンセプトで、2曲のインスト曲があったり、Getawa、Saturday Niteといったシングルヒットのようにポップなライトフュージョン、A.O.R.でダンサブルであり、そして程よくラテンのエッセンスを取り入れてた彼らのスタイルがいよいよ明確に確立されたアルバムだと言って良いでしょう。プロデューサーのCharles Stepneyが急遽亡くなった為に、彼に捧げられたアルバムになりました。
ブラスセクションも厚くなっていますが、ストリングスも取り入れたアレンジは当時のアメリカの最先端のサウンドであり、同時にディスコブームにも対応出来るものになっています。単純にダンスミュージックとしても成り立っていますので、難しい事は気にせずとも楽しめる
音楽であり、それこそが人気の秘訣だったと思います。それでもラテンな感じが普通の
ソウルファンクバンドとは違うという印象でした。どこか変わっている
音楽なんです。それが何なのか当時は分かりませんでした。でも普通じゃ無い事は分かっていました。今聴くとかなり複雑にいろんな要素がミクスチャーされた
音楽だと分かります。でも難しく考えなくても良いようなエンターテイメント作品なのです。名盤です。
Getaway