

2013年のアルバムで、現在までの最新作となります。デビュー40周年を記念する作品ですが、リーダーのMaurice Whiteは入院中で参加していません。しかし、病床から支持するなどの徹底した管理ぶりを発揮しています。前作からは8年ぶりの作品であり、前作でやっていたヒップホップの要素は止めて、全盛期の頃を思い起こさせるような曲調になっています。何でもありの時代になっていますので、これで正解だと思います。無理に時代に合わせる必要は無いので、ファンが聴きたいのはこの音なのです。
1. Sign On
2. Love is Law
3. My Promise
4. Guiding Lights
5. Got to Be Love
6. Belo Horizonte
7. Dance Floor
8. Splashes
9. Night of My Life
10. The Rush
Philip Baileyの息子もミュージシャンとなって参加しています。時代を超えた、まだまだ現役のバンドなのです。全盛期のサウンドに戻ったと言っても、少しも懐古主義にはなっておらず、前向きな創作意欲に溢れた作品になっています。このバンドの凄い所はここであり、長いキャリアの中で一度も保守的な作品を創らなかった事だと思います。常に挑戦者のような気持ちで毎回アルバムを制作してきました。今作はPhilip Baileyが中心になって制作されていて、彼の歌がまだ色褪せていないのが素晴らしい。
どうでもいいようなラッパーに歌わせるよりは、Philip Baileyの歌が聴きたいのです。彼の歌はまだまだ若いシンガーに負けていません。もっと彼を看板にして曲を創るべきです。サウンドは昔のスタイルかもしれませんが、クソのように吐き捨てられるようなヒットチャートの曲より必要な
音楽だと思います。結局の所、
音楽と言うのはどれだけ人の心に残るかだと思います。新しいとか、懐かしいとか、どうでも良い事で、大切な
音楽は時代を超えて心に残るものなのです。そういう素直な気持ちにさせてくれるアルバムです。名盤であります。
Sign On