

73年の作品で、最初のブレイク作品になります。まだディスコサウンズは確立されていませんが、アメリカではディスコで夜な夜な踊り明かすのが流行っていました。そこで曲が流されればヒットするのです。踊れるシンプルでポップな彼らの
ファンクは正にうってつけで、シングルカットされたJungle Boogieは大ヒットしました。まだ黒人中心のダンスであり、白人にはリズムに乗るのが難しい部分もありますが、ヒットチャートに乗ってしまえば世界中に知れ渡る事が出来るのです。
1. Funky Stuff
2. More Funky Stuff
3. Jungle Boogie
4. Heaven At Once
5. Hollywood Swinging
6. This Is You, This Is Me
7. Life Is What You Make It
8. Wild And Peaceful
まだかけ声程度のボーカルですが、難しい事を考えずに腰を動かす事が出来る
音楽であり、肉食系がうごめくディスコでは本能的に踊れる
音楽である方が受けるのでした。まだジャズフュージョン的なHeaven At Onceのような曲もあります。単なる踊れる
音楽だけではない所がミソです。60 年代後半に白人と黒人の差別問題は深刻化していましたが、黒人文化はしっかりとアメリカに根付いていて、その垣根を越えるのにはまだ時間が必要になってきますが、ダンスミュージックがその隔たりを無くしていったと言うのはもぎれもない事実です。
日本でも
ソウルミュージックは少なからずも浸透し始めていて、日本人のリズム感では踊れる人は少なかったのですが、ディスコブーム以前のフロアが出始めた頃です。Jungle Boogieは日本にも入ってきて、踊れないまでも
ファンク、
ソウルミュージックは浸透していきます。その黎明期に当たる作品であり、まだまだ硬派な感じがするダンスミュージックなので、ロックファンも受け入れ易いと思います。70年代中頃には
ファンクとロックの融合が始まりますので、その前哨戦としても参考になるアルバムだと思います。名盤です。
Funky Stuff