76年のアルバムです。ハード
ファンク時代の最高傑作とも呼べる名作です。開け胡麻、と言うタイトル通り、アラビアンナイトをコンセプトにしたアルバムで、オリエンタルな雰囲気を多少纏っていますが、いつものゴリゴリ
ファンクであります。タイトル曲のOpen Sesameはサタデーナイトフィーヴァーの導入曲としても使われ、ディスコブームの中の恩恵を受けますが、最初のブレイク時期はここまでとなります。
1. OPEN SESAME (Part 1)
2. GIFT OF LOVE
3. LITTLE CHILDREN
4. ALL NIGHT LONG
5. WHISPER SOFTLY
6. SUPER BAND
7. L-O-V-E
8. SUNSHINE
9. OPEN SESAME (12" Disco Version)
10. SUPER BAD (Single Version)
11. OPEN SESAME (Part 2)
ライバルだったかは知りませんが、EW&Fは独自の
音楽を確立してヒット街道まっしぐらとなっていきますが、このバンドは巧くディスコブームを利用出来ませんでした。サウンドはかっこいいのですが、硬派なサウンドは軟派なディスコサウンドとは微妙に違うのです。ですからサタデーナイトフィーバーのサントラの中でも地味な扱いになっています。千夜一夜物語は多少エッチなお話ですから、結構そういうムードをもった作品になっています。
彼らもメロウな雰囲気の曲をレパートリーに入れていますので、その部分を強調するのと、本来の硬派な
ファンクとの微妙な混じり方がこの作品の特長です。このディスコブームがこれまでの硬派
ファンクに徐々に影響を与えているのが分かります。そのおかしくなる前の何とかこれまでの自分達を保っているような危うさも感じます。硬派な部分が揺らいでいるのです。段々私が好きだった時代が終わろうとしています。
OPEN SESAME (Part 1)