

97年のアルバムです。ライクーダーは様々なミュージシャンとコラボレートしていますが、このキューバのミュージシャン達と創り上げたアルバムがあまりにも素晴らしすぎるので、オリジナルアルバムにはなっていませんが紹介します。これまでの彼のライフワークはここに辿り着く為にあったのではないかと思えるくらい、素晴らしい
音楽作品として完成度の高いものになっています。後にWim Wenders監督により映画化もされています。
1. Chan Chan
2. De Camino A La Vereda
3. El Cuarto De Tula
4. Pueblo Nuevo
5. Dos Gardenias
6. Y Tu Que Has Hecho
7. Veinte Anos
8. El Carretero
9. Candela
10. Amor De Loca Juventud
11. Orgullecida
12. Murmullo
13. Buena Vista Social Club
14. La Bayamesa
キューバの
音楽はメキシコやフォルクローレなどの南米
音楽とも共通するものがあります。ラテンのリズミカルな部分があり、情熱的でありますが、とても優雅な
音楽だと思います。この
音楽に魅了されない人がいるでしょうか、民族
音楽が苦手な人でも、人としての五感に訴えてくるものがあります。そのキューバのミュージシャンの演奏が素晴らしいのは当然としても、それを見事にまとめあげたライクーダーの手腕も評価に値します。
ワールドミュージックが流行っていた頃でもあり、タイミングも良く、この作品は高く評価され、そして売れました。サルサやタンゴ、それに近いものですが、とても親しみ易くて、そしてジャズのようにスウィングしています。コラボレート作品ではありますが、これはライクーダーが関わってきた作品の中でも最高傑作だと思います。この心優しい陽気な音楽に出会わない事は人生の半分を損しているようなものです。ロック、ジャズ作品としても歴史的な名盤にしていいと思います。
Chan Chan