

2008年のアルバムです。これまでのChávez Ravine、My Name Is Buddyから続くカリフォルニア三部作を締めくくり作品になっているそうです。古き良きアメリカを映画の断片でも見るように綴られています。その舞台がカリフォルニアだったようです。今回も看護リー、フォーク調のスタイルですが、今回はデジタルサウンドのギミックも使っています。カントリーハウスのような感じですが、踊れる
音楽ではありません。
1. Drive Like I Never Been Hurt
2. Waitin' for Some Girl
3. Johnny Cash
4. Can I Smoke In Here?
5. Steel Guitar Heaven
6. Ridin' With the Blues
7. Pink-O-Boogie
8. Fernando Sez
9. Spayed Kooley
10. Filipino Dance Hall Girl
11. My Dwarf Is Getting Tired
12. Flathead One More Time
13. 5000 Country Music Songs
14. Little Trona Girl
今回も全曲ライクーダーのオリジナル曲になっています。カバー曲が多かったこれまでの作品とは同じようでいて、雰囲気が違っています。前作は全編カントリーでありましたが、今回は純粋なカントリーではなく、テックスメックスな雰囲気もあり、kなりオリジナリティーのある曲調になっています。オーソドックスではないのです。それなのにルーツミュージックな手法をパロディーのようにちりばめています。
どこかで聴いたような
音楽でありながらライクーダーでなければ創れないような
音楽です。デジタルなギミックも現代的な手法ではなく、どこか懐かしいような、それでいて、これまで存在しなかったような手法、つまり完全にライクーダーの世界観によって創られています。アメリカのようでアメリカでは無い、架空の都市カリフォルニアの架空の物語、それは夢のようでありながら現実世界なのかもしれないし、幻なのかもしれない、不思議な気分にさせられる作品です。名盤ですね。
Drive Like I Never Been Hurt