当初は共鳴しあっていたジョン・ケージの偶然性の
音楽に対して異を唱えるようになったブーレーズは管理された偶然性を唱えるようになっていきます。偶然に生まれる
音楽も管理してコントロールする必要があると言うのです。そしてピアノソナタ第3番がつく成れるのですが、これは完全には完成しておらず、それを発展させたのがこのプリ・スロン・プリ - マラルメの肖像です。
1. Fold By Fold: Based On Poems By Stephane Mallarme: I. Don
2. Fold By Fold: Based On Poems By Stephane Mallarme: II. Improvisation sur Mallarme I
3. Fold By Fold: Based On Poems By Stephane Mallarme: III. Improvisation sur Mallarme II
4. Fold By Fold: Based On Poems By Stephane Mallarme: IV. Improvisation sur Mallarme III
5. Fold By Fold: Based On Poems By Stephane Mallarme: V. Tombeau
6. Book For Strings: 1a. Variation
7. Book For Strings: 1b. Mouvement
ピアノ曲やソプラノの歌で創られた楽曲にオーケストラが絡んでくるアレンジを加えて完成させています。単体での楽器の演奏からオーケストラが分厚く加わる強弱の激しいダイナミズムのある曲に仕上がっています。演奏者の即興に委ねる自由度もある部分もあり、他の
現代音楽家とは違う、ブレーズ独特の理論に基づいて作曲されています。
前衛的な曲が多い
現代音楽において、多少古典への回帰している部分もあり、作曲者によりコントロールされる古来よりの作曲法を重んじている点では、クラシック
音楽の流れに従った
現代音楽と言えます。しかし、クラシック音楽に比べると主旋律が存在しておらず、不協和音、パッセージ、フレージングの連続で構成されていて、曲を覚えるのは大変です。
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