

82年の作品です。これまでのグラスの手法をより分かり易く、シンプルに表現した作品です。折しもニューウェイヴの時代であり、ロックファンにも彼の名前が届くようになった要因として、このような簡潔な作品をリリースしていた事があげられましょう。
ミニマルミュージック、及びアンビエントな内容になっています。
1. Opening
2. Floe
3. Islands
4. Rubric
5. Facades
6. Closing
ニューウェイヴ、もしくはテクノ時代であり、その原点ともなったデヴィッドボウイのロウなどの作品にも影響を受けているグラスですから、既存のピアノのような楽器を使いながらもテクノな響きを生み出しています。テクノの多くはライヒの方に影響を受けていますが、グラスも同じくライヒと親交があり、その影響を受けていて、それをロックミュージシャンやテクノミュージシャンと同じスタンスで
現代音楽をつくっているので、とてもロック的な解釈になっていると思います。
シンセによる高速シーケンスなど、テクノというよりプログレですが、コード構成はシンプルなので、アルペジオシーケンスのようになっていて、テクノと共通する部分があります。ただし、グラスのような
現代音楽においては生演奏する事に意義があるようで、打ち込みではありません。それだけ演奏家に対する試練は厳しい指示になっています。このアルバムはロックファンには一番親しみ易い内容になっていると思います。
Glassworks
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