

71年のサードアルバムです。正式なボーカリストとしてPete Frenchが加入して、ベースレスな状態ですが、よりボーカル中心なスタイルになっていきます。ソウルフルなハードロックと、
プログレ的なポップなアレンジが共存するようになっています。音はハードロックですが、完全なハードロックにはなっておらず、この辺が知名度を下げている要因になっていると思います。
1. Breakthrough
2. Break the Ice
3. Decision/Indecision
4. Spoonful of Bromide Helps the Pulse Rate Go Down
5. Black Snake
6. Head in the Sky
7. Rock
8. Price
9. Devil's Answer
しかしCarl PalmerがELPで成功した事で彼が元いたバンドとして知名度は上がっていきます。ELPはVincent Craneの目指していたキーボードが主役になって成功していますので、その影響もあるのかと思いますが、キーボードの演奏がキースエマーソンっぽい時があります。このバンドにはJohn Du Cannがいますので、どうしてもハードロック的な曲になっています。
このハードロックの方向性で可能な限り
プログレッシヴなオルガンプレイを展開しています。ですから前作のようなヘヴィメタ的な方向性にはいかずに柔軟なアレンジ構成になっています。このどちらとも言いにくいスタイルは、はっきりとジャンル分けをする日本では受け止めにくい所があるので、今ひとつ人気が出ませんでした。どこかドイツのバンドみたいな雰囲気もあって面白いと思います。
Breakthrough