

76年のアルバムです。売れる時に売ってしまえとばかりに立て続けにアルバムをリリースしています。前々作でも少し見せたフュージョン的なアレンジもありのハードロックになっています。まだパンクが時代を帰るとは思っていない彼らにとってはフュージョンが最先端の
音楽だったのだと思います。特にキーボードのHugh McKennaがシンセを使うようになってマイルドなサウンドとZal Cleminson のハードなギターを両立させるサウンドになっています。
1. Dance To Your Daddy
2. Amos Moses
3. Jungle Rub Out
4. Sirocco
5. Boston Tea Party
6. Sultan's Choice
7. $25 For A Massage
8. Dogs Of War
Boston Tea Partyがシングルヒットしています。まだ彼らの人気は衰えていません。日本ではいまいちでしたが、イギリスでは人気がありました。第二期ハードロックブームはどちらかというとアメリカンハードロックの時代で、イギリスではまだ
グラムロックの残党が頑張っていたのです。しかし、かなりソリッドなハードロックになっています。ただテンションコードを使ったファンキーな演奏があったりするのはフュージョンを取り入れている為です。
デヴィッドボウイがアメリカに渡ってソウルミュージックに接近した影響もあり、ファンキーな曲を演奏するロックバンドが増えていました。70年代のファンクロックの時代です。そうした流行にも敏感に対応しているのです。かなり器用なバンドだった事が分かります。音はハードですが、歌はポップです。これこそが
グラムロックであり、自分達のスタンスは見失っていません。これも名盤です。
Dance To Your Daddy