

78年のアルバムで、Sensational Alex Harvey Bandとしてのラストアルバムになります。キーボードのHugh McKennaがAlex Harvey抜きで77年にFourplayと言うアルバムをリリースして内部抗争が起こっていましたが、ここではそのHugh McKennaが脱退してTommy Eyreが加入しています。結局内部紛争は解決されずに、このアルバムを持ってバンドは解散します。
1. Rock Drill
2. The Dolphins
3. Rock N' Roll
4. King Kong
5. Booids
6. Who Murdered Sex?
7. Nightmare City
8. Water Beastie
9. Mrs. Blackhouse
パンクの時代ではありますが、ネオヘヴィメタも流行っていて、彼らはどちらかと言うとヘヴィメタ風のサウンドを選択しています。しかしやっている事はヘヴィメタではなくハードロックです。多少フュージョン的なフレーズも出てきますが、ハードロックバンドたろうとしています。Tommy Eyreはハードロック系のキーボードを演奏します。Hugh McKennaのようなフュージョンスタイルというよりはプログレに近いでしょうか。
結構シリアスにハードロックしているので、彼らの特徴だったとぼけた感じのポップさがないので、演劇的な演出も重苦しく感じます。一番ソリッドでタイトなアルバムでありますので、ハードロックファンには受ける内容だと思いますが、グラムの部分も残っているので、完全にハードロックとも言いにくく、ユーモラスな部分も後退しているので、中途半端な感じがします。バンドがゴタゴタしていますので、それもしょうがないと思います。必然的にこれをもってバンドは解散いたします。
Rock Drill