

71年のセカンドアルバムです。ビートルズのサージェントペッパー以降、
プログレ志向があるバンドはクラシックとロックの融合を夢見て、バンドとオーケストラの合体を試みます。ファーストでの彼らがそうでしたが、やがてメロトロンでオーケストレーションを代行するようになり、シンセを手に入れてからはシンセで代行するようおになります。このアルバムではメロトロンを活用しています。
1. She Said
2. Happy Old World
3. Song For Dying
4. Galadriel
5. Mocking Bird
6. Vanessa Simmons
7. Ball And Chain
8. Lady Loves
プログレの第一声はクリムゾンのファーストアルバムであり、その序章としてプロコルハルムやムーディーブルースがいますが、クリムゾンが示した道は大きな影響力を持っていました。その影響をもろに受けているのがこのアルバムです。もの悲しげなメロトロンによるストリングスを大々的にフューチャーして、泣きのギター、フィルの多いドラミングなど、クリムゾンの手法をそのまま頂いています。
ですからまだバンドとしてのサウンドは確立されていませんが、情緒的な
音楽を創るようになって、その準備段階に入りました。プロデューサはピンクフロイドに関わっていたNorman Smithですが、同じくフロイドに関わっていたAlan Parsonsも参加しています。まだシンセを導入していませんので、メロトロンやオルガンでクラシック的な雰囲気を出しています。まだ独自のサウンドを構築していないのでまだ売れていませんが、この頃のサウンドも面白いと思います。
Full Album