

77年のアルバムです。共同プロデュースにDavid Rohlを起用して、バンドとしてのシンフォニックロックとオーケストラを両立させています。どちらかと言うとシンフォニックロックに戻っています。イエスからの影響だと思いますが、CSN&Yのような新しいカントリー風のコーラスを得意としていますので、どこかカントリー調なところがありますが、それでもあくまでも英国的な雰囲気を持っています。
1. Hymn
2. Love Is Like A Violin
3. Friend Of Mine
4. Poor Man's Moody Blues
5. Hard Hearted Woman
6. Sea Of Tranquility
7. Spirit On The Water
8. Leper's Song
9. Taking Me Higher
10. Lied (Previously Unreleased)
11. Our Kid's Kid
12. Hymn (Single Edit)
13. Friend Of Mine (Single Version)
14. Medicine Man (Live)
ビートルズからの影響も強いので、ブリットポップ的なセンスを持っています。それがシンフォニックロック調の曲をやっているので、ポップな
プログレになっています。他の
プログレバンドがアメリカ志向になっていますが、このバンドはあくまでもイギリス的にポップであります。カントリー的な曲をやってもアメリカ的ではなく、イギリスのバンドがやっているカントリーみたいなもので、爽やかなんですが、どこか憂いを帯びています。
そしてピンクフロイドのようなマイナー調の曲は哀愁に溢れています。これをポップに演奏しているので、聴き易い反面、感情を揺さぶるようなダイナミズムに欠けています。そこがこのバンドの欠点なのですが、それが良いと思う人もいるはずですので、長所でもあるでしょう。もっと極端であれば不動のファンを獲得出来たと思いますが、極端になりきれていない所が惜しいと思います。それでも素晴らしい名盤です。
Full Album