

78年のアルバムです。プロデュースはCyrille VerdeauxでCyrille Verdeauxがイニシアティヴを完全に握った作品です。これまではジャズロックの要素もありながらの
プログレでしたが、ここではフュージョンスタイルになっています。オープニングはインド風の旋律が入って、まるマハヴィシュヌオーケストラのようです。当時は
プログレよりもフュージョンブームでしたので、その影響もあるのでしょう。
1. Spirale d'Amour
2. Guitare Elevation
3. Crystal City
4. Messe Cline
5. Shanti Lotus
6. Heymae
7. Rove Avec Krishna
8. Vision Nocturne
9. Orage, O Espoir
10. Raganesh
Didier Lockwood によるバイオリンがマハヴィシュヌを彷彿とさせるインド旋律のハードフュージョンを創りだしています。シンセも
プログレ的ではなく、フュージョンでよく使われる音源を使っています。意識してフュージョンへ方向転換しているのです。それでも壮大な展開は
プログレ的であります。マハヴィシュヌとキングクリムソンは似通っている部分もありましたので、両方のいいとこ取りになっています。
ハードロックにはジャズの要素は少ないですが、
プログレにはジャズの要素もありますので、自然な流れでの方向転換になっていると思います。しかし、バンドとしてはこの後解散となっています。時代は大掛かりな
プログレ指向よりもパンクのようなコンパクトなロックへと流れが変わっていったからでしょうか。プログレもフュージョンも両方好きな私にとっては、とてもおいしいアルバムであります。名盤ですね。
Full Album
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