69年のアルバムで、彼らのラストアルバムになっています。正にサイケブームの中だけで活動ていたバンドでした。70年代を乗り越えるだけの才能はあったと思いますが、ボーカルのRoky Ericksonがドラッグのやり過ぎで廃人になりかけた為、バンドとしては活動不可能になってしまったのが原因です。サイケの申し子のようなバンドでした。
1. Livin On
2. Barnyard Blues
3. Till Then
4. Never Another
5. Rose And The Thorn
6. Down By The River
7. Scarlet And Gold
8. Street Song
9. Doctor Doom
10. With You
11. May The Circle Remain Unbroken
Amplified jugの出番がほとんどなく、スワンプっぽい曲調になっているので、サイケと言うより、アートロックのような雰囲気になっています。ステッペンウルフのような雰囲気ですが、Roky Ericksonのボーカルがぶっとんでいるので、そこはサイケ感があります。というか、全盛期のミックジャガーのような声が失われてラリっているとしか思えない感じになっています。コーラスでごまかしたりしているようにも感じます。とってつけたようなホーンセクションはご愛嬌です。
これまでの作品と比べると演奏面は面白くなっていますが、歌が反比例してふわふわした感じになっています。作品としては、それはそれで面白いのですが、これがバンドの終焉を物語っていたのでした。ちょうどサイケブームも終焉になっていましたが、イギリスではシドバレットがその意志を継いでピンクフロイドで似たようなサウンドを生み出していました。それだけに損後のロックシーンに大いに影響を与えたバンドとしてもっと評価されるべきバンドなのであります。
Full Album
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