

80年のアルバムです。演奏者は前作と同じで、ライブで起用するメンバーで制作されています。内容的にはポップさと
プログレの両立が出来ている上にアラビア旋律など、民族
音楽的な部分も導入した意欲作です。同時期にリリースされているジェネシスの作品と比べても、何ら遜色の無い出来映えであります。シーンに媚びずにポップであると言う事が凄く大きいです。
1. The Steppes
2. Time To Get Out
3. Slogans
4. Leaving
5. Two Vamps As Guests
6. Jacuzzi
7. Hammer In The Sand
8. The Toast
9. The Show
10. Sentimental Institution
11. Hercules Unchained
12. Sentimental Institution (Live)
13. The Steppes (Live)
14. Slogans (Live)
15. Clocks - The Angel Of Mons (Live)
ギターの音色、奏法、その表現力で言えば、
プログレ界でもトップレベルの腕前の持ち主で、ライトハンド奏法はヴァンへイレンによって有名になっていますが、ロック史上、最初に使用したのはSteve Hackettだと言われています。そのライトハンド奏法も存分に弾きまくっています。どちらかと言うとアランホールズワース系のギタリストだと思います。巧すぎるのに、難しく聴こえさせないような演奏になっています。
ギターシンセサイザーも演奏するようになっています。この頃ギターシンセを使っていたのはジミーペイジとロバートフィリップぐらいで、格安のものもありましたが、結構高価なものでした。まだデジタル化していないので、プリセット出来ないので、毎度つまみを動かさなければなりません。又、モノフォニックだったので、単音しか出せませんでした。それでもギターでシンセ音をコントロール出来ると言う事は、画期的なものでした。そうした機材にも負けないくらいよく出来ている作品です。名盤です。
The Steppes