

94年のアルバムです。毎回趣向を凝らしてきますが、今回はブルース特集です。ブルースハープを演奏したくて制作されたアルバムです。ですから全編ブルースハープがフューチャーされています。
プログレギタリストがブルースを演奏するのは珍しいですが、ロックギタリストのほとんどがブルースを基本に練習していましたから、70年代活躍したほとんどのロックギタリストがブルースを演奏出来るはずです。
1. Born In Chicago
2. The Stumble
3. Love Of Another Kind
4. Way Down South
5. A Blue Part Of Town
6. Footloose
7. Tombstone Roller
8. Blues With A Feeling
9. Big Dallas Sky
10. The 13th Floor
11. So Many Roads
12. Solid Ground
ブルースと言っても、ゲイリームーアがやっていたようなビートの効いたブルースロックになっています。
プログレのような複雑な演奏が出来るギタリストにとって、ブルースロックは目をつむっていても演奏出来るはずですが、大事なのはフィーリング、センスだと思います。そういう意味では合格な演奏になっています。ブルースアルバムと言っても、ブルースのカバー曲ばかりでは無く、大部分がオリジナル曲になっています。
イギリスではブルースインヴェンションが60年代後半に興っていますから、その辺を通過しているギタリストなので、得意分野のようです。クラプトンがまだ神様だった頃のような曲が多いですね。クリームっぽい曲ではクラプトンみたいな歌い方になっています。つまり純粋なブルースではなく、ブルースロックなので、ロックファンも楽しめるロックアルバムになっています。ブルースギター好きにはしびれるような演奏になっています。
Born In Chicago