

96年のアルバムです。再びHugh Paghamとタッグを組んでいます。ジェネシスを脱退してから制作されています。脱退イコール解散でありますが、完全にソロとしてやっていこうと言う決意に立っていますが、やっている事はほとんど80年代にやってきたことと同じで、一度バカ売れしていた快感が残っているのか、このやり方なら売れると言う錯覚に陥っているようです。
1. Dance Into The Light
2. That's What You Said
3. Lorenzo
4. Just Another Story
5. Love Police
6. Wear My Hat
7. It's In Your Eyes
8. Oughta Know By Now
9. Take Me Down
10. The Same Moon
11. River So Wide
12. No Matter Who
13. The Times They Are A-Changin'
ワールドビートも取り入れながらのNew jack swingのようなダンスナンバーは80年代なら間違いなく売れていたでしょうが、流石にこの時期になると古くさいだけの
音楽であり、流行の
音楽は色褪せるのが早いと言う図式は頭に無かったようです。音は良いし、アレンジもしっかりしている、曲も悪くありません。しかし、昔の焼き直しでは聴く価値が下がってしまいます。
ただ、打ち込みはほとんど無く、生演奏による優れた演奏である事は間違いありません。ポップにするにしても、ポップにも様々な形がありますので、今までに無かったエッセンスを取り入れるなりの工夫がなければ苦しい所です。ほとんどが80年代にやり尽くしてきている手法なので、新鮮さが全くありません。時代を切り開いてきた人だけに、そういう期待は自ずとついてきます。それに応えられるだけのアイデアは最低限でも必要です。
Full Album