

2002年のアルバムです。プロデュースはRob Cavalloに任せています。ここにきてやっと90年代のサウンドになっています。なぜこれを90年代に作れなかったのかは置いといて、再び顔面ジャケットです。前作は顔面ジャケットじゃなかったので売れなかったとおもったのでしょうか。結構縁起を担ぐ人なのですね。90年代サウンドになっても自分らしさをしっかり出しているので、素晴らしい出来映えだと思います。
1. Wake Up Call
2. Come With Me
3. Testify
4. Don't Get Me Started
5. Swing Low
6. It's Not Too Late
7. This Love This Heart
8. Driving Me Crazy
9. The Least You Can Do
10. Can't Stop Loving You
11. Thru My Eyes
12. You Touch My Heart
いつもの曲の音色とリズムを変えるだけで良かったと言う事になります。そんな簡単な事で、古くさくもなく、自分らしさを殺す事も無く、売れる作品を作る。これに気づくまで何年もかかってしまいました。ピアノの音だけでも80年代と90年代はこんなにも音が違っています。打ち込みでも80年代のジャストなリズムとは違って躍動的です。90年代は80年代の反省の上に進化してきました。しかし彼は80年代に成功しているので、その反省が無かったのでありましょう。
PVはしっかり作っています。これが無いと売れないと思うのも80年代の成功者らしいところです。曲自体は昔と変わりませんので聴き易いし、それでいて90年代を経たようなサウンドになっているので、これは売れて当然です。しかし昔のようには売れていません。こはやこの時点で過去の人になっていますので、この作品がリリースされた事すら知らない人も多いと思います。それでもスティングの当時の作品と同じくらいよく出来ています。
Wake Up Call