

2012年の作品で、現在の最新作になります。今回もオーケストラ作品で、City of Prague Philharmonic Orchestra と競演しています。前作は7曲あったのでSeven、そして今作は6曲なのでSixという単純なタイトルになっています。内容的には前作同様美しい交響曲になっています。ほぼ同じような雄大さがあります。
1. Siren
2. Still Waters
3. Blade
4. Wild Pilgrimage
5. The Oracle
6. City of Gold
これまでのソロ作品では80年代ポップスをやっていましたが、ここにきてオーケストラ作品を作るようになり、両極端であります。この間を取ってジェネシスでありますが、その辺りを是非やってもらいたいものですが、どうもその辺が不器用な人なのでしょう。ショスタコーヴィチなどの影響もあり、近代的なクラシック
音楽、つまりアメリカの
音楽を取り入れるようになっってからの作品に影響を受けているようです。
ショスタコーヴィチはジャズなどの手法をクラシックに取り入れていた人ですから、この作品もジャズ的な雰囲気も持っています。ただし、ロシアにいるショスタコーヴィチにとって、遥かに遠いアメリカの
音楽はかなりデフォルメされて認識されているようで、その感じがこの作品にも感じられます。しかし、こうした普通の作品を聴くにつけ、いかにジェネシスが革新的なバンドであったかを再認識させられてしまいます。
Six Pieces for Orchestra