80年のサードアルバムにしてラストアルバムであります。プロデュースにDavid A. Stewartが加わり、これまでイニシアティヴを握っていたPeet Coombes に代わってDavid A. Stewartの意向が音に反映されるようになっています。これが解散の要因だったのかもしれませんが、David A. StewartはAnn Lennoxを全面的に前に出して、彼女の歌唱力を活かしたスタイルになっています。
1. Talk to Me
2. Walls and Foundations
3. Week Days
4. So You Want to Go Away Now
5. I'm Going to Change My Mind
6. One Step Nearer the Edge
7. Don't Say I Told You So
8. Angels and Demons
9. Time Drags So Slow
10. Let's Take a Walk
11. From the Middle Room
12. Round Round Blues
Ann Lennoxの歌を多重録音したり、ダブ風のエフェクトを使ったり、
音楽的にはより完成度が高くなっています。このバンドの最高傑作でありますが、売り上げには比例しませんでした。シンプルなニューウェイヴだったのが凝り出したのが原因だったのかもしれませんが、この後、パンクもニューウェイヴもダブやレゲエの影響を受けてエフェクティヴなサウンドを売りにしますから、少し早過ぎたアレンジだったのかもしれません。
Dave Stewartの頭の中には既にEurythmicsの青写真が出来上がっていたのかもしれませんし、それをこのバンドでやろうとした為に解散まで発展してしまったのかもしれません。バンドではなく、Annie LennoxとのユニットによるシンセポップデュオEurythmicsが登場する事になります。既にその兆候が現れていて、シンセを使ったりしたFrom The Middle Roomはサイケなアレンジでありますが、このバンドが進化するには必要だったと思いますが、それを良しとしない回答が解散となりました。
One Step Nearer the Edge