

78年のアルバムでラストアルバムになります。この時点で早くも
テクノポップ、シンセポップのスタイルを創り上げています。恐らくクラウトロックの影響があるのでしょうが、シンセベース、歪んだドラムなど、
テクノポップの原型になるものを創り上げています。この時点ではクラフトワークは活動していましたが、イギリスではまだ
テクノの形は完成されていない時期ですから、早い対応だったと思います。
1. Electrical Language
2. New Precision
3. New Mysteries
4. Surreal Estate
5. Love In Flames
6. Panic In The World
7. Dangerous Stranger
8. Superenigmatix
9. Visions Of Endless Hopes
10. Possession
11. Islands Of The Dead
12. Blimps
13. Lovers Are Mortal
14. Lights
テクノポップと言うのは日本だけの呼び方ですが、当時のイギリスのシンセポップも
テクノポップと読んだ方が90年代
テクノとの差別化が出来ます。パンク、ニューウェイヴの次ぎにきたのがテクノポップでした。この時期はめまぐるしく新しいサウンドが生み出されていましたので、聴く方もついていくのがやっとでした。シンプルなリズムはディスコのスタイルとも取れますが、グラムロック時代からこのシンプルなリズム構成はありましたので、グラム、パンク、ニューウェイヴの流れを繋いできて、クラウトロックの影響により発展してきたと言うのが正解かと思います。
Bill Nelsonはギターシンセも導入していますが、当初のテクノポップはシンセとギターが両立していました。もっと機械的なギターサウンズが一般的ですが、ここではニューウェイヴ風のギターが使われています。歌も淡々としていますが、流石にポップバンドならではの分かり易いメロディーになっています。後のテクノポップのプロトタイプになりますが、既にそこを超えた完成度になっています。しかし、このサウンドでこのバンドの継続は不可能になったのか、バンドを解散して新たに更にテクノを追求していく事になります。隠れた歴史的名盤です。
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