

Steve Harley 率いるコックニーレベルの73年のデビューアルバムです。プロデュースはNeil Harrisonで、メンバーはボーカルのSteve Harley、ドラムのStuart Elliott、ベースのPaul Jeffreys、キーボードのMilton Reame-James、ギター、マンドリン、バイオリンのJean-Paul C
rockerの5人組です。スタイルはちょうど時痔阿でもあり、
グラムロックと言う認識ですが、それだけにとどまらないプログレッシヴな
音楽性も持っています。
1. Hideaway
2. What Ruthy Said
3. Lorettas Tale
4. Crazy Raver
5. Sebastian
6. Mirror Freak
7. My Only Vice
8. Muriel The Actor
9. Chameleon
10. Death Trip
Steve Harleyは大道芸で歌っていた経歴もあり、そのときのレパートリーもある事から、どこか芝居がかったような物語のあるような
音楽になっています。Sebastianがシングルヒットしていて、デビュー当初から人気がありました。Cockneyとは労働者階級で話されている訛りであり、コックニー訛りの歌い方が特長です。日本では訛りというと田舎臭い感じがしますが、海外でも同じです。同じ英語でも地方によって発音やアクセント、イントネーションが違うのです。
しかし、ロックにおいては訛りもかっこ良くなるのです。ジョンレノンもリバプール訛りで歌っていたので、ビートルズに慣れ親しんでいる人は無意識にも訛りのある英語をかっこいいと思って聴いていた訳です。つまり、ロックにおいては訛りは武器になるのです。そしてストーリーテリング風の歌い方も魅力的なこのバンドの
音楽性も、それに比例して魅力的な
音楽になっている事が特長です。既にポストグラムなサウンドになっています。当初日本でも話題になっていましたが、売れていた訳ではありません。しかし、その
音楽性は素晴らしいもので、歴史的な名盤だと思います。
Full Album