

79年のアルバムです。今回はイギリスに戻っての録音になっています。バックメンバーもほぼCockney Rebelのメンバーを中心にレコーディングされています。ジャケットからしてA.O.R.のシンガーみたいです。イギリスではパンク、ニューウェイヴ、テクノとめまぐるしい時代の流れの中にあって、Steve Harleyのスタイルはオールドウェイヴであり、売れなくなりました。よってここで一旦退く事になります。
1. Audience With The Man
2. Woodchopper
3. Freedom's Prisoner
4. Love On The Rocks
5. Who's Afraid?
6. One More Time
7. How Good It Feels
8. From Here To Eternity
9. Young Hearts (The Candidate)
10. I Can't Even Touch You
11. Psychomodo (Live)
Cockney Rebelの初期の頃のような曲もありますが、それさえも時代遅れであり、彼らに影響を受けたニューウェイヴバンドもいますので、その辺を巧く利用して新しい時代に適応していれば売れていたでしょうが、
音楽的なレベルを下げてまで時代に迎合するのはプライドが許さなかったのでしょう。彼は彼がやるべき
音楽を作っています。それは正解であり、自分の道を貫いた事で評価が下がる事は無いと思います。
A.O.R.なアレンジでも、メロウになっていないのでロックとして聴く事が出来ます。そこが一番大きな問題でありA.O.R.は確かに当時の最先端の
音楽でありますが、それそのものをやるのではなく、あくまでもロックとしてそれらの手法を取り込む方がかっこ良くなると思います。このサウンドとイアンデューリーのサウンドを比較するとそれほど大差無いと思います。しかし、あっちはニューウェイヴの旗手として売り出し、こっちはオールドウェイヴの残党と言う印象ですから、注目されなくなるのも自然です。しかし
音楽的には悪くありません。彼は彼の道を究めているのです。
Audience With The Man