

72年のアルバムです。イギリスではハードロックと
プログレの違いがはっきりと明確になっていて、どちらも名盤問い呼ばれる歴史的な作品が出そろった年であります。レコード会社もどちらかはっきりと分かれていた方が売り易いので、ハードロック路線を強調したり、
プログレの作風を強調したバンドが売れていました。どちらともつかないバンドはどうしても売り上げが伸びませんでした。
1. All Day Watcher
2. Avalanche Of Love
3. Crusin Southern Germany
4. Brother Wind
5. Buddy Joe
6. Jangalene
7. From Heaven From Hell
8. Thousand Feet Below You
このバンドはというとハードロックバンドとして売り出されていました。その方が分かり易かったし、その部分が占める割合も多くなりました。ギターも弾きまくりまくっています。ギターリフの作り方はどちらかと言うとヘヴィメタ系というか、
プログレ寄りな所があるので、ストレートなハードロックと言うには癖があります。作曲能力が高いバンドなので、シンプルな曲でも複雑に作り込んでいます。だからこそ面白いのです。
シャッフル気味のロックでもフランジングかかったエレピが重要な構成になっていたり、普通で終わらせようとしない所がひねくれていて面白いのです。しかし、それが大きなヒットに繋がらない原因でもあります。そこが玄人好みのバンドであり、どちらかと言うとボーカルがむさいのが売れなかった原因かもしれませんが、これもこのバンドの特長なので、悪いとは思いません。こんな面白いバンドも含めて当時のロックは今では考えられないくらい繁栄していました。
All Day Watcher