93年のアルバムです。プロデュースはPeter Smithです。キーボードのPaul Carrackが復帰して5人組に戻りました。
ブリットポップに加えて80年代にやっていたソウルフルな要素も加わるようになっています。サビの部分がゴスペル調なのです。前2作にもそれらしき曲がありましたが、そこが目立つようになっています。Glenn Tilbrook の甘い声はポップソングとしてのイメージを焼き付けますが、曲の作り自体はソウルの要素も加わっています。
1. Everything In The World
2. Some Fantastic Place
3. Third Rail
4. Loving You Tonight
5. It's Over
6. Cold Shoulder
7. Talk To Him
8. Jolly Comes Home
9. Images Of Loving
10. True Colors (The Storm)
11. Pinocchio
アレンジを変えればそのままソウルミュージックになりそうな曲が目立つようになってきました。しかし、イギリスのポップ感がそれをカムフラージュしています。名付けるならフォーキーゴスペルとでもいいましょうか、後にイーノとデヴィッドバーンがゴスペルをキーワードにするようになりますので、そういう意味でも、またしても先を行っているのです。
しかし、時代はパワーポップの時代に入っており、元祖パワーポップバンドみたいな扱いになっています。だからこのバンドの本質はいつも誤って伝えられる事が多いようです。シングルカットされたLoving You Tonightはまぎれも無くソウルミュージックであり、ブルーアイドソウルであります。
ブリットポップブームがくる前にXTCが失速したので、このバンドは本来やりたかったスタイルをやるようになったのだと思われます。それdめおこれだけポップで質の高い
音楽を創っているのは素晴らしいです。名盤です。
Everything In The World