

77年のアルバムです。アメリカに拠点を戻した事で、やっとアメリカっぽいサウンドの作品になりました。前作のパンクもパロディーだったと思いますが、今回もアメリカンポップスをパロディーにしています。ビーチボーイズ風があったり、所々ニューウェイヴ的であったりしますが、オペラティックな部分が薄まってポップな部分が前面に出るようになっています。
1. A Big Surprise
2. Occupation
3. Ladies
4. I'm Not
5. Forever Young
6. Goofing Off
7. Girls On The Brain
8. Over The Summer
9. Those Mysteries
変態的な部分もやりすぎると普通に聴こえるようになってきます。聴いている方も慣れてくるのです。そうなると飽きられ始める事になるのですが、Over the SummerやA Big Surprise"などのシングルヒットで何とか人気は持続させています。曲自体は複雑ではありませんが、凝りまくっているので普通のポップスとは違ったひねくれポップスではあります。それでも昔より親しみ易い
音楽になっています。
彼らのやろうとしていた事が一番分かり易い形になっていると思います。少し毒っぽさは薄まってしまった感がありますが、そこがアメリカ的になってしまったと思います。イギリスのバンドもアメリカをターゲットにし始めていた頃ですから、そこは彼らも嗅ぎ分けていたのだと思います。一番アクが少ないアルバムです。
Full Album