98年の作品です。今回は室内楽と言う事で、弦楽器を中心にしたジャズになっています。ヨーロッパ
音楽とジャズの融合のようでありながらタンゴがあったり、ラテン
音楽を室内楽風にアレンジしていますので摩訶不思議な世界になっています。Steve Swallowもタンゴ独特のベースラインを高い音程で演奏したりして、踊れるようなタンゴにはなっていません。
1. Wolfgang Tango
2. Romantic Notion #4
3. End Of Vienna
4. Tigers In Training
5. Romantic Notion #6
6. JonBenet
室内楽と言う事で、いつものメンバーとは違っています。ピアノはCarla Bleyで、バイオリンのSteve Morris、ヴィオラのAndrew Byrt 、チェロのEmma Black 、ダブルベースがSteve Swallow、フルートのAlison Hayhurst 、クラリネットと鉄琴のSara Lee、パーカッションのChris Wells と言うメンバーです。ドラムとベースとピアノがジャズを演奏して、他の楽器が室内楽な装飾をつけるようなアレンジになっています。
弦楽器も同時に演奏したり、別々に演奏するような分解されたアレンジになっています。これは80年代に流行ったファンクのアレンジに似ています。こうする事によって、基本的なジャズの骨組みがいつものカーラの
音楽のように鳴っていて、そこにいつもと雰囲気が違う弦楽器が絡んできて摩訶不思議な雰囲気が出来上がっています。ファンシーと言えばそうなのでしょうが、不協和音の構成はBGMのようなリラックスした雰囲気は与えてくれません。
Wolfgang Tango