

2000年の作品です。8人編成のバンドによるジャズ作品です。金管楽器4人とピアノ、オルガン、ベース、ドラムの4人の構成というタイトルになっています。キングクリムゾンがやっている二つの四人組のバンドを合わせるようなやり方とは違っています。一般には4管と言う構成です。ビバップ系のジャズでありますが、オルガンが入っているので、オルガンジャズのようなファンキーな感じもあります。
1. Blues In 12 Bars - Blues In 12 Other Bars
2. Sidewinders In Paradise
3. Les Trois Lagons (d'après Henri Matisse)
4. Baseball
5. Útviklingssang
メンバーはピアノのCarla Bley、オルガンのLarry Goldings、ベースのSteve Swallow、ドラムのVictor Lewis、トランペットのLew Soloff、アルトサックスのWolfgang Puschnig、テナーサックスのAndy Sheppard、トロンボーンのGary Valente という構成です。この時代はヒップホップの影響でジャズをやる黒人がめっぽう減り、ニューヨークでも観光の為に演奏するようなジャズしか残っていないような状態になっていて、ジャズ作品をリリースするのもベテランのみになっているような状態で今日まで至っています。
ベテランともなると普通のジャズではなく、新しい発想のジャズをやるようになっていますので、この作品のようにオーソドックスなジャズは珍しくなっています。オーソドックスといってもカーラ独自のスタイルでありますが、フュージョンを経過した上でのオーソドックスなジャズになっています。この人にとっては流行は関係なく、自分が面白いと思った事をやるので、こういう作品を突然生み出しています。
Baseball