2004年の作品です。これもプロデュースはSteve Swallowが単独でやっています。カルテットでの演奏になっていて、Carla Bley のピアノ、サックスのAndy Sheppard 、ベースのSteve Swallow、ドラムのBilly Drummond という構成になっています。管楽器を一本にする事で、バンド全体での和音というか、和音を演奏しているのはピアノのみになっています。
1. 3 Blind Mice
2. Wink Leak / Traps / Leonard Feather
3. The Maze / Blind Mice Redux
4. Hip Hop Carla Bley
5. Tropical Depression
6. Red
7. I
8. II
9. III
3 Blind Miceとタイトル曲のLost Chordsは組曲になっています。まるで印象派のような
音楽 をジャズとして演奏しています。Hip Hopと言う曲もありますが、Hip Hopのグルーヴをジャズとして演奏しています。この辺の発想とセンスは若造には真似出来ません。楽器の構成が少ないので、ベースにもリードをとらせたり、西洋
音楽 とジャズの融合による展開はカーラの十八番です。
ビッグバンドではオーソドックスになる事もありましたが、新たな発想を実現するのには四人で充分だったようです。四人だからこそ普通では面白くなくなってしまうので、一つ一つの楽器に重要な役割をそれぞれつけています。ビバップもビッグバンドのような大人数を雇えない若者が始めた事ですから、四人で必要以上の演奏になる事で進化してきました、その原点に立ち返るような作品になっています。
Lost Chords I
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