

2008年のアルバムです。ビッグバンドシリーズ作品ですが、これまではビッグバンドらしからぬ楽曲を演奏させていましたが、このアルバムではスウィングジャズ時代のビッグバンドへのオマージュと言う形で、ビッグバンドらしい演奏になっています。あくまでもオマージュなので、スウィング時代のような白熱した演奏では無く、とてもクールな演奏になっているところがカーラらしいところです。
1. Greasy Gravy
2. Awful Coffee
3. Appearing Nightly At The Black Orchid
4. Someone To Watch
5. I Hadn't Anyone 'Till You
実にオーソドックスなスウィングジャズと言えますが、死に体のジャズ界を復興させるような、ジャズの面白さを再認識させてくれるような見せ場をきちんと用意しています。スウィングしているジャズを演奏するというのも彼女にとっては珍しい事でありますが、彼女のピアノだけビバップしている所が仕掛けなのかもしれません。
普通のスウィングジャズではなく、ビバップ、ハードバップを経験しているからこそ創れるような演奏になっています。これも分別するとクールジャズにカテゴライズされるのではないでしょうか。前に進む事を止めて、後退するような事があれば死に体でありましょうが、活きた演奏はまだジャズの血脈が脈打っている事を物語っているようにも感じます。
Greasy Gravy
Awful Coffee
Appearing Nightly At The Black Orchid
Someone To Watch
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