76年のアルバムです。第二世代ハードロック全盛期と言う事も合って、彼らもサウンドを重厚にする事によって、ハードロックらしい作品を創り上げました。これまでのようなポップな部分を後退させた事によって少し売れるようになりました。残響音をたっぷり含ませる事によって重厚なギターリフを創りだし、ツィンリードギターでハモらせるなどの工夫をするようになりました。
1. Finders Keepers
2 . Little Candy
3 . And He Likes To Hurt You
4 . Savin' My Love
5 . Girl Named Jesse James
6 . Motivate Me
7 . Hit The Floor
8 . Same Old Story
9 . Don't Want To Go Back
Finders Keepersでのギターリフなどはもろにツェッペリンをパクっていますが、サウンド的にはエアロスミスに近くなっています。Hit The Floorのイントロはステッペンウルフをパクったりして、アメリカのハードロックと言う事を印象づけようと狙っています。どこかで聴いた事のある感じ、それこそがポップの主体でありますから、ポップ性を持たせながらハードに転身しています。
コーラスハーモニーなどはアメリカのバンドらしい爽やかな感じにして、ボストン辺りを意識しているようでもあります。当時は第二世代のハードロックバンドが多数出現していて、今では忘れ去られたバンドも沢山いますが、彼らもその中の一つとして認識されていました。70年代後半のハードロックと言う事で、そういうのが好きな人にとっては申し分ない出来映えだと思います。
Finders Keepers