

Hi-Tensionは70年代に活躍したブリティッシュ
ファンクバンドです。彼らが78年に残した唯一のアルバムです。黒人のバンドで、ブリット
ファンクでは珍しくメロウなA.O.R.系のニュー
ソウル、ブラコン系の
ファンクバンドです。後のネオアコへの影響力もあるくらいレアグルーヴな作品であります。スタイルカウンシルのプロトタイプみたいです。一番の注目点は天才アレックス・サドキンがまだ無名の頃ですが、エンジニアを担当している事です。
1. You're My Girl
2. Searchin'
3. Autumn Love
4. Power & Lightning
5. Unspoken
6. British Hustle
7. If It Moves You
8. Hi-Tension
9. Peace On Earth
10. British Hustle (7" Version)
11. Hi-Tension (7" Version)
12. Girl I Betcha
メンバーはギターのPaul McLeanとPaul Phillips、サックスのPatrick McLean、キーボードでボーカルのDavid Joseph、ベースのKen Joseph 、パーカッションがJeffrey GuishardとLeroy WilliamsでドラムがDavid Reidです。ブルーアイド
ソウルだと、ここまでマイルドなサウンドにはならないと思います。当時はアメリカではディスコブームと言う事も合って、このバンドも売れていました。ただ、アルバムとしてはこの1枚のみしか残していないので、ほとんど忘れ去られています。
問題はアレックス・サドキンの手腕であります。まだアナログな環境でどれだけの仕事をしているか興味がつきません。二人のパーカッションをステレオで分けてグルーブを生み出しています。まるでシーケンスのようにループしているみたいなリズムにドラムマシーンのクラップを入れてみたり、既に80年代のモデルとなるようなスタイルが既に構築されています。そこにばかり注目していると曲の良さを聴き過ごしてしまうので、自然に曲のグルーヴに身を任せても安心な優れたアルバムだと思います。
Searchin'