82年のアルバムです。大きく8つのパートに分かれた組曲形式の作品で、環境
音楽ほど地味ではありませんし、
現代音楽ほど無秩序でもありません。ヨーロッパ映画のサントラのような感覚で聴くと、様々な映像が浮かんでくると思います。印象派の
音楽とも違います。これぞサイキックTVの
音楽なのです。
1. Part I
2. part 2
3. Part 3
4. Part 4
5. Part 5
6. Part 6
7. Part 7
8. Part 8
非ロックのような楽器を用いていますし、脈略が無いように思われるような構成も実に情緒的な流れを持っていると思います。これはヌーヴェルバーグ映画のサントラのようなものだと思えば、最後まで聴き続けると、一遍の映画を見終わったような感覚になれると思います。映画の結末は淡い感じであり、それぞれの感性でそれぞれの答えを見つければ良いのです。
決してアヴァンギャルド過ぎず、美しくさえあります。静けさの中にある狂気ではなく、狂気の中にある冷静な思考によって生まれた作品だと思います。不快に感じるような事も無く、物語は人の数ほどあるのです。我々は何十億もの物語の集合体なのです。そして今日も地球は回っているのです。
Part I