85年のアルバムです。テープを切り貼りしてリズムを創ると言うのは、ピンクフロイドのマネーでお馴染みですが、サンプリングが登場した事により、それはいとも簡単に創れるようになりました。一般的にはドラムの音をサンプリングしてリズムを創るのが主流ですが、テープコラージュののような音源を使ってリズムを創ると言う事をやっています。それは
インダストリアル感覚でもありますが、サンプリングにより、もっと任意のリズムを創れる事になり、普通のポップスとは違う雰囲気を生み出しています。
1. Dawn
2. Ordeal Of Innocence
3. The Wedding
4. Rebis
5. Separation & Undressing
6. Discopravity
7. The Immune Zone
8. Climax
ドラム音源にしても音程を下げたり、上げたりして、普通のドラムとは違う感じにしたり、結構遊んでいます。当時のヒップホップで使われていたようなリズムマシーン的な使い方もやっていますが、まるで後のドラムンベースのような事を既にやっています。メンバー全員がサンプラーを操る事により、ライブでも再現可能な
音楽でありましょうが、これだけのプログラムをコントロールするのは、当時は大変だったと思います。
ほとんどがサンプリング音源で創られているようです。かなりデジタルにハマり始めている模様ですが、ポップシーンでの手法とは異質の使い方なので、かなり実験的です。日常の音を使って非日常な
音楽を創る。それが彼らの命題のようであります。その実験性は後の90年代テクノへのアイデアがかなり潜んでいます。
Dawn