94年のアルバムです。ホロコーストの事を語ったタイトル曲の1曲のみの作品です。これが76分もあります。電子音によるリズムとアンビエントなパッドサウンドはクリムゾンのようでもあります。それに語りが入って、ソトーリーテラーのように時間が進んでいきます。エフェクト処理されたサンプリング音源がアブスクラクトに響いています。
1. A Hollow Cost
サンプリング音源も電子音の一つのような音色に処理されており、リリースタイムが違うディレイが飛び交います。環境
音楽としてホロコーストを表現していますので、どれほどの環境だったのかを物語ろうとしています。アドリブで演奏されるバイオリンやギター、エフェクティヴに処理されていますので、これも電子音の一つのように響いています。
既にアシッドテクノやアンビエントテクノも定着している時期でありますが、そこよりも、一つも二つも先を行くような内容になっています。彼らのフォロワーのように登場した若手に、全く引けを取らない斬新さです。時間枠を気にせず音を並べているようなので、次から次へと様々な音源が同じテンションで発音されていきます。その為、飽きる事無く最後まで聴き通せます。
A Hollow Cost
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