95年のアルバムです。リミックス作品のUltradrugをリメイクしたような内容になっています。ビート感があるアシッドハウス作品であり、ドラムレス作品にリミックスでドラムビートをミックスさせたようなサウンドであり、意図的にオリジナル作品はドラムレスにして、リミックス作品でクラブでも使えるような作品に仕上げているようです。かなり戦略的です。
1. Stardogs
2. Skreemer
3. Re-United (Mix 1)
4. Re-United (Mix 2)
5. Re-United (Mix 3)
6. Re-United (Mix 4)
7. Sirens
リズムが入れば分かり易いテクノ作品になってしまいます。この時期のリミックスはハードディスクで処理され、素材をPCのトラックに取り込んで、使いたい部分だけをカットアップして並び替えています。それにより余分な部分は削ぎ落とされて単純なテクノ作品に仕上がっていきます。ダンスにはミニマルな高揚感が必要で、単純に腰を動かせれば良いのです。
彼らの独創的な世界観も雰囲気だけもぎ取られてテクノビートに乗せられています。今度は彼ら自身がサンプリングネタになっている訳です。ですから、全く違う作品としても通用するような
音楽になっていますが、リミックスという手法を使っている事を明白にして、新作とは違うものとしてリリースしています。全くの新しい作品と言われても聴いている方は納得してしまうほど、原曲は跡形も無くなっています。
Skreemer