2007年、再結成してからのアルバムです。しかも、きっちりとしたバンド演奏による80年代サウンドになっています。ニューウェイヴ、ポストパンクサウンドなのです。デビュー当時の衝撃を蘇らせるようなパンキッシュなサウンドになっています。そして80年代特有のチョッパーベースなど、明らかに80年代の復興を目論んでいるように感じます。
1. Higher And Higher
2. In Thee Body
3. Lies, And Then
4. Maximum Swing
5. New York Story
6. I Don't Think So
7. Hookah Chalice
8. Just Because
9. I'm Making A Mirror
10. BB
11. Milk Baba
80年代と言っても、ポップな側面だけではなく、インディーズのダークで破壊的なスタイル、
インダストリアルの旗手だった頃を彷彿とさせます。再結成ともなると売れていた頃を再現するものですが、このユニットはあえてとんがっていた頃を蘇らせています。それは21世紀になっても破壊力を持った危険な香りがしています。
軟弱になったロックシーンに喝を入れるべき復活だと認識します。こんな危険なバンドは今や存在しませんから、とても刺激的な作品になっています。しかし、このアルバムがどれだけ活性剤になってくれるかは未知数です。売れないと、全体に浸透しないからです。パンクが持っていた衝撃性を今に蘇らせながらもどこかアシッドな触ってはいけないような危険で淫美で甘美で、失いかけていたロックスプリットが目覚めさせられるような名盤です。
Higher And Higher