

86年のアルバムです。もう80年代ポップスタイルに迷いが無く、この路線でより強力な作品を創り上げました。プロデュースは前作から引き続きStephen Hagueです。普通のポップソング、それを演奏するだけで売れるならそれでいい訳ですが、より高度な
音楽が肥大し過ぎてポップなだけでは売れないようになった所にパンクの一撃で風穴が空き、新しい武器である
テクノポップという武装をしてデビューした彼らがその武装を脱ぎ捨て、普通のポップソングで売れる時代になったのです。
1. Stay (The Black Rose And The Universal Wheel)
2. (Forever) Live And Die
3. The Pacific Age
4. The Dead Girls
5. Shame
6. Southern
7. Flame Of Hope
8. Goddess Of Love
9. We Love You
10. Watch Us Fall
(Forever) Live and Die、We Love You、Shameの3曲のシングルヒットを生み出していますが、ポップソングとしてもそのソングライティングの才能がある所を証明しています。特に(Forever) Live and Dieは80年代ポップスの名曲であります。アレンジも完璧に80年代のそれであり、シンセポップの手法はまったくありません。打ち込みもほとんど無いように感じます。それだけバンド演奏がしっかりしています。
シンセポップのようなサウンドも当たり前になって、シンセを使ったアレンジ、ホワイトファンク、モータウンのグルーヴ、そういったロックとは違う部分の要素を取り入れながら80年代ポップスはそのスタイルを確立されていきました。普通のバンドに比べればシンセの占める割合が多いだけで、ほとんど変わりはありません。そうなると後は曲の良さだけです。それだけで勝負出来ているのです。
Stay (The Black Rose And The Universal Wheel)