

84年のアルバムで、彼らのスタイルを確立させた代表作です。Gareth Jonesがプロデュースに加わり、よりハイパーなシンセポップになっています。前作同様シンクラビアを使ってコントロールされ、ギターもフレーズサンプリングされたものを使っていますが、退廃的な雰囲気はロキシーミュージックから受け継いだイギリス独特の伝統芸です。
1. Something to Do
2. Lie to Me
3. People Are People
4. It Doesn't Matter
5. Stories of Old
6. Somebody
7. Master and Servant
8. If You Want
9. Blasphemous Rumours
JAPANのような雰囲気もあって、けだるい感じがありますが、People Are PeopleをシングルヒットさせてMTVでもお馴染みになりました。他にもMaster and Servant、Blasphemous RumoursとSomebodyをシングルヒットさせました。性的な歌詞も多いのですが、People Are Peopleは人種差別問題などを取り上げています。かなり挑発的な作品なのですが、彼らの中では一番成功した作品になっています。
シンセ、サンプラーの使い方が普通の80年代ポップスとは違って、後期JAPANのような独特な音色を使っていますので、シングルヒット性の曲も独特の世界観を持っています。ニューロマンティックには無い実験性と綿密に計算されたアレンジはポスト
テクノポップとしても一番その意志を受け継いでいます。それでいてポップスとしても通用するような曲の出来映えで、見事なバランスを持っています。歴史的名盤です。
Full Album