

87年のアルバムです。より
音楽性を高めて進化した作品になっています。当時大ヒットしていたのがTears For Fearsで、そのエンジニアを務めていたDavid Bascombeをプロデューススタッフに招き入れています。いつものようにサンプリングをシンセサイザーで創られていますが、
音楽的に進化する事で、普通のシンセポップに近づいてしまっているようですが、その完成度は群を抜いています。
1. Never Let Me Down Again
2. The Things You Said
3. Strangelove
4. Sacred
5. Little 15
6. Behind the Wheel
7. I Want You Now
8. To Have and to Hold
9. Nothing
10. Pimpf
Strangelove、Never Let Me Down Again、Behind the WheelとLittle 15の4曲をシングルヒットさせて、アルバムとしても大成功となっています。はしゃいでいない80年代ポップスと言う感じです。このバンドはヨーロッパ的と言いますが、80年代の要素であるファンクのはねた感じを出さない所が特長で、ダンスナンバー風の曲も極力はねさせないリズムになっています。
これまではシンセサウンドの方が主役のようなミキシングでしたが、ここでは歌を主役にして、シンセは少し脇役という普通のミックスになっていますので、普通の80年代ポップスに聴こえますが、やっている事はいつもと同じです。それでもこの事によって敷居が低くなって、より一般的に受け入れられ易くなり、ヒットに結びついています。David Bascombeの功績はボーカルの処理だと思います。これまでに無いくらいに色気が出て存在感を増しています。
Full Album