

87年のアルバムです。Roger Hodgson抜きで頑張ってきましたが、限界を感じたのが、この後バンドは解散してしまいます。前作のジャズ、フュージョン色を通り越してラテンフレイバーになったりしていますが、前作よりはポップソングとして制作されています。これも又80年代らしいサウンドになっています。Roger Hodgsonがいなくなっただけでメランコリックな雰囲気が無くなってしまいましたので、彼の存在は相当大きかったのだと思います。
1. It's Alright
. Not The Moment
3. It Doesn't Matter
4. Where I Stand With You
5. Free As A Bird
6. I'm Beggin' You
7. You Never Can Tell With Friends
8. Thing For You
9. An Awful Thing To Waste
I'm Beggin' Youがダンスチャートでヒットしますが、アルバムとしては売り上げが落ちていきます。売れなかった時代もありましたので、踏ん張ればもっとやっていけたはずですが、そこまでのモチベーションは続かなかったようです。本来は
プログレ指向のバンドだったので、これほどスタイルが変わってしまえば同じバンド名でやっていくのもいかがなものかと思えますし、別プロジェクトに変わった方がやり易くもあります。
流石にベテランになっていますから、演奏はすばらしもので、ポップソングといってもフュージョンバンドやソウル系のミュージシャンに引けを取っていません。ラテン、ブラコン、アメリカらしい
音楽であります。全くイギリスのバンドだった面影はありません。デジタルシンセの音色を工夫する事すらしない大味なサウンドメイキング、それでもミキシングはしっかりやっています。あまり長く続かなかったバンドですが、間違いなくシーンに君臨した確かな足跡を残しました。
It's Alright