

81年のアルバムです。Ginger Bakerは前作の1枚だけで脱退し、Martin Griffinが加入しています。後はベースのHarvey Bainbridge、ギターのHuw Lloyd-Langton とギターとキーボードのDave B
rock の四人だけになっています。時期的にはニューウェイヴ熱も落ち着いてきてポストパンクの時代になっていますが、インディーズレーベルが活発になり出した頃で、実験的で刺激的なバンドが多く現れた頃であり、このアルバムも実験的でアバンギャルドな刺激的な内容になっています。
1. Sonic Attack
2. Rocky Paths
3. Psychosonia
4. Virgin Of The World
5. Angels Of Death
6. Living On A Knife Edge
7. Coded Languages
8. Disintegration
9. Street Of Fear
10. Lost Chances
11. Trans-Dimensional Man
パンク、ニューウェイヴとインダストリアルな雰囲気を持っており、それらが混じりあって独特な世界観を表現しています。シンセの使い方にしても、テクノにならずにピンクフロイドの狂気のようなプログレッシヴな使い方になっていたり、80年代のバンドには真似出来ないようなこのバンドならではの展開になりながら、時代を感じさせない
音楽になっています。というか、全てが混じってしまっていながら調和させない事でとんがった
音楽になっています。
インダストリアルな雰囲気もありながら曲はポップだったりするから、偏っていない心地良い
音楽なのですが、なぜこれが売れないのか疑問であります。当時のどのバンドよりもぶっ飛んでいて過激なのですが、どのバンドよりもロックしています。ニューウェイヴのバンドを聴くよりも、こちらの方が遥かにロックファンの心をつかむサウンドになっています。ヒットシングルが必要だったのでしょうか、もったいないくらいに良く出来た名盤です。
Full Album