

85年のアルバムです。少しインターバルが長くなっていますが、メンバーを補充しています。キーボードにHarvey Bainbridge 、パーカッションにDave Charlesが加入して6人組になっています。サウンドはヘヴィメタ感が強まっていますが、これはレミーが結成したモーターヘッドが売れるようになった事も、少しは影響されていると思われます。モーターヘッドもパンクとヘヴィメタがこんがらがったようなサウンドでしたので、そういう意味では似ています。
1. Song of the Swords
2. Shade Gate
3. The Sea King
4. The Pulsing Cavern
5. Elric the Enchanter
6. Needle Gun
7. Zarozinia
8. The Demise
9. Sleep of a Thousand Tears
10. Chaos Army
11. Horn of Destiny
12. Arioch
13. Night of the Hawks
14. Green Finned Demon
15. Dream Dancers
16. Dragons and Fables
キーボーディストが増えた事により、シンセアレンジも幅が出ています。
テクノなのか
プログレなのか分からないような、これもこんがらがったようなアレンジになっています。このこんがり具合がこのバンドの良さであり、普通のロックに飽きた人にとっては絶妙なごちそうになっていると思います。しかし、このバンドの作品を聴こうとするまでのアピールが弱いので、主流のヒット作品の影に隠れてしまっています。
まずヘヴィメタのようなジャケットが誤解を招くと思います。ヘヴィメタファンを取り寄せたいのでしょうが、ワンパターンが好きなヘヴィメタファンはついてこれないと思います。これほど精密にごっちゃまぜのロックは他に類を見ません。現在に至るまでのロックの歴史を熟知した上で、満足出来る
音楽に出会えなくなっている人にお勧めの作品だと思います。パンク以上に過激でありながらも統率がとれている希有な
音楽であります。
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