

ミスターテレキャスター、ロイブキャナンはカントリー系の
ブルースギタリストです。これは72年のファーストアルバムで、全曲
ブルースやカントリーのカバーでギターインストが中心で、ロイが1曲だけ歌を歌っています。この時点ではほとんど無名のギタリストですが、後にジェフベックがスティーヴィーのカバー、悲しみの恋人達を彼に捧げた事で大いに注目される存在となりました。
1. Sweet Dreams
2. I Am A Lonesome Fugitive
3. Cajun
4. John's Blues
5. Haunted House
6. Pete's Blue
7. The Messiah Will Come Again
8. Hey, Good Lookin'
彼はフェンダーのテレキャスターしか演奏しません。これはキースリチャードや
ブルーススプリングスティーンも愛用しているのでロックのイメージがあるかもしれませんが、メープルネックの固い音は本来カントリー系にあったギターです。まるでハワイアンのようなカントリー曲を
ブルースを演奏するように弾いています。レイドバックしたクラプトンやジェフベックが彼に敬意を払っております。
ブルースロックやサザンロックが流行っていましたので、彼のギタープレイはギターヒーロー時代には向いていましたが、当初はほとんど無名です。
アメリカのローカルなカントリーギタリストとしてスタートしていますが、最初から凄いギタープレイの応酬です。カントリーなので地味かもしれませんが、ブリトーブラザースばりに革新的なギタープレイを演じています。テレキャスターの固い音ではありますが、アンプで結構中音部も膨らませています。これはフロントピックアップを多用しているのもあるかもしれませんが、ピッキングのニュアンスによる所も大きいです。最初から大物感たっぷりです。
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