72年のアルバムです。今回は
ブルース に特化した内容になっています。デビューが30代前半と遅かったブキャナンですが、それだけスタジオミュージシャン等のキャリアが長く、どんなスタイルでも演奏してみせます。ですからファーストはカントリー系でしたし、今回は
ブルース 系になっています。基本は
ブルース ギターを得意としているので、水を得た魚のように弾きまくっています。
1. Filthy Teddy
2. After Hours
3. Five String Blues
4. Thank You Lord
5. Treat Her Right
6. I Won't Tell You No Lies
7. Tribute To Elmore James
8. She Once Lived Here
ボリューム奏法やワウ奏法、ピッキングハーモニックス等、あらゆるギターテクニックを自然に演奏してます。ボリューム奏法はストラトなら簡単ですが、テレキャスターの場合はブリッジとボリュームつまみは離れているので、本来はやりにくいはずですが、難なくこなしています。特筆すべきはチョーキングであり、チョーキング下音程を保ったまま、更に別の音に移行する滑らかさはポールコゾフでも真似出来ないでしょう。
この卓越したプレイによってギタリストから愛されるギタリストとして注目されていきます。アタッチメントには頼らない、ギターとアンプだけで様々なニュアンスを生み出すプレイは、ギタリストとしては基本的に身につけなければなりませんが、普通はエフェクターに頼ってしまうものです。第二期ジェフベックグループでのジェフベックのギターソロに影響を与えたであろう見事な演奏が収められています。
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