78年のアルバムです。共同プロデュースにMartin Birchが加わっていますので、ハードロックを期待するファンも多かったと思いますが、これがスケールのデカイ
プログレ作品になっています。女性コーラスによる歌はまるでピンクフロイドのようであり、ドラムがSimon Phillipsですからフュージョンみたいでもあります。オーケストレーションも入って、
プログレ御三家顔負けの出来映えであります。
1. The First Ring Made Of Clay
2. The Next A Ring Of Fire
3. The Third Ring's Watery Flow
4. The Fourth Rings With The Wind
5. Finale
月火水風という四大エレメントを題材に地球というか、宇宙を表現しています。Roger Gloverは今回もマルチな演奏を行っており、タブラやシタールも演奏しています。第二期パープルもフィルハーモニーとの競演から始まっていますから、彼は元々
プログレ志向の人だったのかもしれません。クラシックだけではなく、ジャズ、フュージョン、ポップスと多岐にわたる引き出しの広さ故の壮大な作品になっています。
アレンジも的確であり、間合いも絶妙ですから、作曲者、表現者として超一流の人であり、ベーシスト、プロデューサーという陰に隠れがちな存在でありますが、パープルのメンバーの中でも一番才能がある人だと思います。ハードロックの
プログレもフュージョンも大好きな私にとっては最高の作品であります。この頃には既に有名になっていたSimon Phillipsのドラミングも魅力の一つであり、彼がどんなに凄い演奏をしても曲が負けていないと言う所が凄いです。ロック史に燦然と輝く隠れた名盤です。
First Ring Made Of Clay
Next A Ring Of Fire
Third Ring's Watery Flow
Fourth Rings With The Wind
Finale
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