90年のアルバムです。メンバーを一新しての再スタートになっています。ギターがRowan Robertson、ベースがTeddy Cook、キーボードがJens Johansson、ドラムがSimon Wright:の5人組になりました。多少サウンドの違いはありますが、ロニーが歌えばほとんど変わりありません。多少破壊力は無くなりましたが、Rowan Robertsonのギターは悪くありません。
1. Wild One
2. Born On The Sun
3. Hey Angel
4. Between Two Hearts
5. Night Music
6. Lock Up The Wolves
7. Evil On Queen Street
8. Walk On Water
9. Twisted
10. Why Are You Watching Me
11. My Eyes
前作あたりから気になっているのが、レコーディング環境がデジタル環境に整えられ始めていて、音が綺麗になっている事です。どんなに歪んだ音でも綺麗にスポイルしてしまう、荒削りな刺々しさがまろやかになってしまい、ディストーションも制御され、ノイズが少なく、聴き易い
音楽 にはなっていますが、どこか作り物のような、おもちゃのような
音楽 に聴こえてしまうのです。
演奏もこれまでのバンドに負けていませんし、曲も悪くありません。Dioらしいスタイルであり、若いメンバーも頑張っています。しかし、それを制御するように施されたミキシングの洗練された感じが、もはやロックとは呼びがたいものであり、サウンプリングミュージックのフェイク感に近いものになっているように思います。これも時代の流れなのでしょうが、退屈なHV/HRがよりつまらないものに感じられるのはいたしかたありません。ハードロックはもっと凶暴でなければ。
Wild One
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